さよならレストインピース

だいたいジャニーズWESTのこと

ジャニオタと労働

6年間続けた仕事を今年の3月で辞めて、今は専業主婦的なことをしている私がこんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、今になって思い返せば、「ジャニオタである」というステータスは労働者である上でとても有益だったなあと思うのです。もちろん例外はあるでしょうが、私にとっては「ジャニオタである」ということがかなり労働の軸になっていました。つまり、ジャニヲタは労働に向いているんです。

そう思った理由をいくつかつらつら挙げてみます。

 

大したことは何も言えないけれど、近い将来就職をする学生さんとか、今働き出したばかりの新入社員さんとか、そういう方に「大丈夫だよ、やっていけるよ」って背中を押してあげられたらなあと思います。

 

 

 

 

①ジャニオタには賃金を稼ぐ動機と意欲がある

ジャニオタはお金がかかります。シングルが出た。3形態、全部買います。アルバムが出た。初回・通常、もちろん買います。ツアーが決まった。チケット取りは戦争です。戦場と言う名のATMの中へ、諭吉はみるみる吸い込まれていきます。その戦争に勝ったら次は交通費、グッズ代、宿泊費、現地での食費。楽しかったツアーが終わればそのDVDが出る。買います。自担の連ドラが決まった。あれ?レコーダーの調子悪くない?やばくない?買い直します。映画が決まった。土日はほぼ映画館に通います。新写真出たって!マジかよ!ジャニショに走ります。

入ってきた給料はそのままバケツリレーかのようにどこかへ放り投げる。休む暇なんてありません。彼らは容赦なく次々と金銭を要求してきます。それに応えるのがジャニオタの使命。疑問なんて抱きません。それが当たり前だから。

ジャニオタは働かなければならない。誰のために?何のために?他でもない自分のためです。我々には賃金を稼ぐ動機があるんです。そしてそれに対する意欲もある。働かないと、次の現場に行けないんだもの。あの泣き叫びたいほどに楽しく、眩しく、美しい2時間半の夢の世界へ飛び込むために、よし、今日も頑張ろう!そう思えるのがジャニオタの強みだと思います。

 

もしこれが、何も趣味を持たない人ならば。

お金を稼ぐ動機は「生活するため」のみになります。つまり、自分の生活費、食費、あと税金とか保険料?それだけのために必死で働いていることになる。必要経費のためだけに身を粉にして働くのはしんどいんじゃないかなあと思ってしまいます。とにかく常に目の前にお金を稼ぐ目的、しかも楽しい思いをするための目的があるジャニオタは、社会人の中でも幸せな部類に入るんじゃないかと思うのです。

 

 

 

②初対面の人との会話に強くなる

ジャニーズの現場で初対面の人に「初めまして」をする機会は、きっと誰しも経験があると思います。例えば、チケットを譲ったり譲られたりする場合。事前に郵送などで取引が終わることもありますが、現地で受け渡しをする機会もきっとあるでしょう。そのコンサートがなければ、きっと一生出会うことはなかったであろう人と出会う。名前と顔を知る。ものすごい奇跡だなと思うんです。せっかくならお話をしましょう。どこに住んでいるのか。誰が好きなのか。その人のどういうところが好きなのか。同じ趣味を持つ者同士、話題はいくらでもあると思います。

そういう機会に慣れることにより、仕事にも活かすことができます。

社会人をしていると、初対面の人といきなり一緒に仕事をしなければいけない場合があるんじゃないでしょうか。仕事でなくても、いきなり一緒にお酒を飲まなくてはいけない機会は必ずあります。そういうときに、あわあわ緊張していると相手にもその緊張は伝わってしまう。最初の会話のきっかけを失うと、タイミングを逃してしまい、何だかもうお話するのが気まずくなります。

「会話スキル」は仕事上でもプライベートでも、あってありすぎることはない。必ず必要になるスキルです。人間関係を形成するのは会話です。その人間関係を良くするも悪くするも己次第。ジャニオタをしていると、会話スキルって自ずと身につくんじゃないかなあと思ってます。少なくとも、こういう趣味を持たない人よりは、初対面の人と話す機会は多いはず。役に立つスキルは身につけましょう。血肉にしましょう。ありがたいことにそのチャンスはたくさんあります。

 

 

 

 

③モチベーションが保てる

仕事をしていればやっぱりしんどいこともたくさんあります。「辞めたい」なんて、わたしは何百回も思いました。ある日、仕事が終わって家に帰り、そのまますぐに転職サイトに登録したこともあります。明日、いつ上司に「辞めます」と言おうか悩んだこともあります。母親に泣きながら「もう辞めたい」と電話したこともあります。でもこれはきっと私だけじゃなくて、みんな誰しも経験することなんだと思います。それでも結局、その翌日に辞めなかったのは、「もうちょっとだけ頑張ろう」と思えたのは、やっぱり何だかんだジャニーズの存在でした。どんなに辛くても、もしその1ヶ月後にコンサートが決まっていれば、「コンサートまであと1ヶ月間頑張ろう。辞めるのはそのあとでもいい。」と思えました。コンサートだけじゃありません。新曲の発売が決まれば、発売日まで頑張って働こう。テレビ出演が決まれば、来週の放送まで頑張ろう。そうやってどんどん月日は経っていきました。

大きいことでも小さいことでもいい。未来に楽しいことが待っていれば、それがモチベーションとなります。そのおかげか、私も本気で辞めようと思った日から数年間仕事を続けられました。これは確実にジャニーズの力。「愛はパワーだよ!」*1なんてよく言ったものです。その通りだと思う。「モチベーションは自分で作るもの」だとよく上司に言われていました。ジャニオタをやっていれば、ラッキーなことにモチベーションはゴロゴロ転がっていた。何度彼らの存在に感謝したかわかりません。

 

 

 

④逃げ場がある

それでも、どうしようもない時もあります。すべてを投げ出したい。どこかへ逃げ出したい。誰も私の味方なんていない。もうどうでもいい。涙が止まらない。死んでしまいたい。

そういう時は落ち着いて、温かい飲み物でも飲みながら、大好きなグループのライブDVDを見ましょう。彼らはあなたを決して否定しません。責めません。いつでもそこで一生懸命に汗をかきながら、歌って、踊って、笑って、キラキラ輝いている。それを見ていると、だんだんとスーっと落ち着いてきます。個人差はあるでしょうが、わたしはそうでした。つらいのはわたしだけじゃない。彼らもめちゃくちゃ頑張ってるじゃないか。それでもこうして笑ってるじゃないか。

正直、ジャニーズを逃げ場にしていました。どうしようもない時の駆け込み寺というか、現実逃避の道具というか。それでいいと思います。嫌な現実を忘れさせてくれるのがジャニーズの魅力の一つ。そのような「逃げ場」がある分、辛さ悲しさのはけ口が何も無く、一人で抱え込むしかない人よりは、我々は恵まれている。いつでも両手を広げて受け入れてくれる彼らに、我々は存分に甘えていいんだと思います。

 

 

 

 

なんだか長々と書き続けてしまいましたが、とにかくジャニオタであるわたしは「お金を稼ぐ意欲」「ちょっとした会話スキル」「モチベーション」「辛いときの逃げ場」を兼ね揃えていた。これだけのものがあれば、社会人にとっての充分な支柱になると思います。それらを必死で探し求めてる人も存在するのに対して、ジャニオタであれば自ずと手に入る。

これが、わたしがジャニオタは労働に向いていると思った理由です。

 

これから働くことになる方、今働くことに悩んでいる方、しんどい方、いらっしゃると思います。でもあなたがたは恵まれている。辛くなったら逃げればいい。逃げ場があるんだから。逃げ場があるって幸せです。心から「好きだ」と言えるものがあるって幸せです。「ジャニオタである」ということ自体が一つのスキルです。自信を持ちましょう。そして、次の現場でまた思いっきりはっちゃけましょう。

 

そして、現在専業主婦の私も近々また働きに出る予定です。もちろん軍資金稼ぎに(笑)

お互い、頑張りましょうね。

日本の労働者は気高く、そして美しい。

 

 

*1:ドラマ「To Heart~恋して死にたい~」の名台詞。若い子はたぶん知らない

ジャニーズWEST楽曲の恋愛成就率を調べてみた

昨晩のラジオにて「逆転Winner」のカップリング曲「100% I Love You」が一部オンエアされました。それを聴いた個人的感想が「わあ!WESTには珍しい王道ラブソングだ!」

・・・・・ん?

ふと疑問が湧き出ました。ジャニーズWESTのラブソングには「普通の恋愛」要素が極めて少ないことはわかっていた。では、そのうちの何割が恋愛成就しているのか?つまり何割が「幸せな恋愛」の曲なのか?どうしても気になったので、ただただ己の好奇心を満たすために、ちょっと調べてみることにしました。

 

まずは、私個人の独断と偏見で、「恋愛」をテーマにしているであろう楽曲、全17曲を列挙しました。個人的判断で「All My Love」は「家族愛」の曲だとみなし、含めておりません。

 

列挙した楽曲の歌詞から、これまた独断と偏見で「その恋愛が成就しているか否か」をジャッジ。(「100% I Love You」に関してはまだフルコーラスで聴いておりませんので憶測になります。)

全17曲のラブソングを独自に振り分けた結果がこちらです。

 

 

 

恋愛成就している曲

・きみへのメロディー:  ラブソングの教科書のような完璧&王道感。

・Lovely Xmas:  ラブラブで幸せそうすぎてもうてめえら爆発しろレベル。

・キミコイ:  ラッキースケベで一目惚れしてアタックしたらモノにできちゃったのでギリギリ成就ソング。

・夢を抱きしめて:  貫禄すら感じる深い深い愛情。

以上。

 

・・・・・

・・・・4曲!!!!

17曲あってまともな恋愛してるのたった4曲!!!どんだけ恋愛下手なんだよ!!!これぞまさしく世界一難しい恋ってか!!!やかましいわ!!!!

 

では、他の楽曲を「恋愛成就していない」と判断した要因はというと、こちらです。

 

 

恋愛成就していない曲

・100% I Love You:  ポップでラブリーな「片思い」ソング。すごい童貞っぽい。

・SAKURA~旅立ちのうた~:  お互いの将来のために、卒業と共に別れを選んだ曲だと解釈しました。

・オンリーロンリー:  冒頭のセリフからもう救いようのない悲壮感が。

・アカンLOVE~純情愛やで~:  好きなあの子の視線はいつもするりすり抜けアイツ…

・Criminal→Can't stop→Eternal:  狂愛3部作と呼ばれるだけあって歪みに歪みまくった挙句、謎の集団に追い詰められてたぶん心中してる。

・SCARS:  私個人の解釈ですが不倫からの無理心中ソング。ダメ、絶対。

・Toxic Love:  よく見ればこれも不倫or浮気。「もう会えない」っつってんのにこいつ聞く耳持たないし、お前あれか、必死か!

・PARTY MANIACS:  恋愛ソングと言えるかかなり微妙なラインだけれど、とりあえず乱交パーリーピーポー!!!イエー!!!

・迷宮SUMMER:  曲調はハードなのに、結局恋は実らず。あの子を見てるだけで夏が終わりそう。おいおいヘタレかよ。

・Terrible:  ただヤリたいだけの男が女の子をだまくらかして何やかんやする曲(語弊)

・TAMER:  監禁調教マニュアル(語弊)

 

 

 ・・・・・・

・・・あの、もっとさぁ、楽しい恋愛しよ?

なんなの?君たち何なの?呪いでもかけられてる?まともな恋愛できない病気なの?まだ全体的な楽曲数が少ないところもありますが、現時点でこの結果…。

何というか、恋愛成就うんぬんと言うより、そもそも「精神的に何かが歪んでいる」場合が多いことが気になる。何なんだ、サイコパス集団か。

結論。恋愛が成就しているジャニーズWEST楽曲は、17曲中4曲。つまり全体の23.5%でした。4分の1以下。うん。ジャニーズWESTさん、頑張ってください・・・(哀れみの目)

 

曲解説も振り分けも私の個人的判断によるものです。ご了承ください。もちろん異論は認めます。「異議あり!」っつって殴り込みにきてもらって構いません。

あ、「異議あり!」と言えば、アニメ「逆転裁判」のオープニングテーマにもなっているジャニーズWESTのニューシングル「逆転Winner」が4月20日に発売されるらしいですよ!へーそうなんだ!それは絶対に聴いてみないと損だね!

なめらかに自然な流れで告知も出来たところで、終わります。

 

新曲楽しみだなー。

世間にもっと「小瀧望」を知ってほしいのです

嵐・大野くん主演の連続ドラマ「世界一難しい恋」が放送開始されましたが、是非とも注目していただきたいのが大野くんのバーターとして出演させてもらっているジャニーズWEST小瀧望くんです。

入社2年目、チャラくてテキトーがモットーの三浦家康役。いやあ、よかった。最高だった。担当を名乗ってる身としてはこの上ない至高のドラマです。

だがしかし、もっともっと小瀧くんのことを世間に知ってもらいたい!彼の魅力をお伝えしたい!ということで、僭越ながらこのペーペーの小瀧ファンに、小瀧望くんのことを少しだけ簡単に紹介させてください。

 

ジャニーズWESTの最年少

2014年4月にCDデビューを果たしたジャニーズWEST。ジャニーズグループの中では今の時点で一番若手です。デビュー組の中では若手とはいえ、メンバーそれぞれ下積みの長い苦労人グループ。デビューまでも紆余曲折ありましたがその話はまあ今は置いておきます。そのグループの最年少メンバーが小瀧望くんです。1996年生まれの現在19歳。タレ目でちょっと濃いお顔立ち。ぷくぷくつやつやほっぺたがチャームポイント。映画や舞台は何度も経験してきましたが、連続ドラマは初めてです。嵐ファンの皆様、どうかどうかあたたかく見守ってやってください。

 

モデルもこなす184センチのナイスバディ

19歳には思えないその体型も魅力です。身長184センチ。今年から男性ファッション誌「FINE BOYS」の専属モデルも兼任しております。ジャニーズWESTの平均身長が高いこともあり、グループショットではあまりその身長の高さに驚くことはありませんが、女性と並んだりするとちょっとビックリします。

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 でけぇ。北村一輝氏よりもでけぇぞ。

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脚なげぇ。3度見くらいする。

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ほんとそれな。

このように、 とにかく大きい子です。もっともっとすくすく育て。

 

よく寝る

何故こんなに大きく育ったのか。寝る子は育つ。そう、彼はよく寝ます。コンサートの合間の時間も無駄にせずに寝ます。ロケ中も構わず寝ます。

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寝ます。

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 会話の途中でも寝ます。

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基本、寝てる時は口がパカっと開いています。アホ面です。 

直前まで何か話していても、次の瞬間にはスコンと寝ています。幼稚園児並の睡眠力。そりゃあデカくなる。納得。

 

よく泣く

よく寝て、よく泣きます。若い子には珍しく涙腺ゆるっゆるです。

CDデビューを祝ってくれる後輩の関西Jr.からの手紙で号泣し、

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仲間のことを思って泣いているメンバーの涙を見て自分ももらい泣き、

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大阪マラソンを必死で走り抜く極限状態のメンバーの姿を見てボロボロ泣きます。

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よく泣くけれど、その要因はだいたいメンバーや仲間、そして家族のこと。自分のことではあまり泣かないようです。(最近、番組で与えられた課題が上手く出来ず悔しくて涙目になったりはしてましたが。)小さい頃からジャニーズの世界に身を置いていますが、全くスれることなく、とても純粋な心を持っている素敵な人なんです。

 

 とにかくメンバーが大好き

グループの末っ子ということもあり、メンバーはみんなお兄ちゃん。お兄ちゃんなメンバーのことが大好きで、いつもベタベタイチャイチャ絡みます。自分の図体がデカいことを忘れがちで、全力でじゃれつくのでなかなかウザがられますが、結局メンバーも彼に甘いのが現状です。というのも、小瀧くんは悪いと思ったらすぐに「ごめんなさい」が言える子なんです。深夜にメンバーのグループLINEにスタンプを連打し最年長の中間くんに本気で怒られたときもすぐに素直に「ごめんなさい」と謝り、その後はピタリとやめたそうです。そんな彼をメンバーはすぐに許してしまいます。素直な末っ子に甘い兄たち、そしてそんな兄たちが大好きな末っ子。ジャニーズWESTはそんな関係です。

 

人類初の2.5枚目

完璧なルックスを持ち合わせながら、中身も完璧なイケメンというわけではありません。(よく寝るのくだりでもうお分かりでしょうけど。)一発ギャグ、モノマネ、全力でやります。声がデカいです。テンションが高いです。うるさいです。よく怒られます。そしてごめんなさいします。これの繰り返しです。

 

仕事に対する姿勢

まだ10代ながら、そしてデビューして間もないながら、この仕事に真摯に向き合っています。12歳頃から事務所に入り、多感な思春期を知らない大人に囲まれ、芸能界という厳しい環境で過ごしたにも関わらず、応援している我々ファンへの感謝を忘れず、しかもこの仕事をしている自分は幸せ者だと言います。

また、与えられた仕事は完璧にこなします。山下智久主演の映画「近キョリ恋愛」に出演したときも、早めに現場入りし、自ら監督に演技指導を志願しました。自分を選んでくれたからには期待に応えたいという気持ちが強いように感じます。だからこそ、彼にとって初めての連ドラ「世界一難しい恋」は、ファンにとってもうワクワクしかありません。きっと期待以上の姿を見せてくれると信じてます。

 

 

 

非常に簡単で簡潔ではありますが、紹介をさせていただきました。しかし、まだ小瀧くんの魅力の1割も紹介できていません。でも他の部分はこれから彼自身がドラマを通じて見せてくれるんじゃないかと思います。

どうか小瀧望くんという素敵な男の子のことを少しでいいので知ってほしい。そして、少しでいいので好きになってほしい。

これから毎週水曜日22時の、ちょっとクスッと、そしてキュン。な最高に楽しいドラマに絶妙なスパイスを与える存在になります。是非ご期待ください。

 

小瀧くん、最高のドラマに出させてもらえてよかったね!おめでとう!クランクアップまで素晴らしい先輩たちからたくさんたくさん学べるといいですね。

3ヶ月後の彼の成長がとても楽しみな、1ファンのぼやきでした。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

放課後に補習を受けさせたいジャニーズ5選

アテンション!!!!以下、村焼きとかドライヤーとかなんやかんやにただ乗っかっただけの記事だよ!!!!!!

 

自分が高校教師だと仮定して、放課後の教室に呼び出し補習を受けさせたいジャニーズという己の性癖まるだしのランキングを独断と偏見のみで考えてみました。自分がクラスメートというわけでなく、教師という目線でしか想像が出来ない悲しさには気づかないフリをします。で、頑張ったけど5人が限界でした。そんないっぺんに補習でけへんわ、なら全員一緒に受けさすわ。

 

 

第5位 平野紫燿くん

強敵です。指導的な意味で。言ってることが伝わらないし、彼が何を言っているのかわからない。約束の時間にはきちんと机に教科書出して、背筋伸ばしてぴしっと座って待ってはいるけれど、まあ~~指導が進まない。「I am play tennis.って、どうしてbe動詞と一般動詞を一緒に使うの」「??びーどーしってなんですか!?」ってすーごいキラキラの純粋な目で見つめてくる。だめだこいつ。でも、彼がわかるように最初からわかりやすく説明すると、さらに目をキラッキラさせて聞いてくれるから可愛い。理解できたときは「!!!」って顔でしっぽバタバタ振って喜んでくれる。可愛い。しかし、「紫燿、それ中一で習う内容やで。」って冷静にツッコんでくる(呼んでないのに何故かいる)(しかも優雅にジャンプ読んでる)永瀬廉は帰ってよし。

 

 

第4位 阿部亮平くん

なんで???超秀才の阿部くんが平均点以下取るなんておかしい、何で????と混乱しながらとりあえず補習に呼び出します。教室へ行くともちろん彼はそこにいて、事前に渡しておいた小テストも完璧に回答している。やっぱりおかしい。「阿部くん、試験のとき体調でも悪かった?」「いいえ。」「じゃあ何で・・・」「先生と二人きりになりたかったから、って言ったら怒りますか?」 ちょっとまってちょっとまってちょっとまっ鼻血止めるからちょっと待って???????恥ずかしそうにうつむきながらそんなこと言うんじゃありませんよ??????一旦動悸息切れを落ち着かせ、一応もう一度復習をさせて、補習は滞りなく終了。今更指導することもありませんので。「わざわざ時間作っていただいてありがとうございました。先生お忙しいのに、すみません。」なんて謝ってくる。何も謝ることなんてないのに。そう言うと、彼はまた恥ずかしそうに微笑んで「・・・少しだけだったけど、先生を独り占めできて嬉しかったな。」それだけ言うと、足早に教室を出て行ってしまった。・・・ちょっとまってちょっとまってちょっとまっ(以下略

 

 

第3位 藤井流星くん

まず補習があることを忘れているので捕獲するところから始まります。上履きのかかとペタンコに踏んづけてズリズリしながらのんきに帰ろうとしている彼の首根っこを引っつかむと「あ?え?あ!!!今日!?!?」とかアホみたいなことを抜かすのでそのまま教室に連行。そもそも彼、今回の試験で「本当は平均点以上取れているのに解答欄が全部ひとつずつズレていて赤点」という天然伝説を残している。つまり、理解していないわけではない。ただただぽんこつだっただけ。だからすこぶるやる気がない。「なぁせんせー、フランスはフランス語でイタリアはイタリア語って言うのに、何で英語はアメリカ語とかイギリス語やなくて英語って言うん??」って指でペンくるくるしながら聞いてくる。しらねーよ。別にそこ気になったことねーよ。とりあえず復習させ、小テストを受けさせ(今度は解答欄ズレてなかった、よかった)補習終了。「せんせーありがとなー次の試験は油断せんようにするわー」と言いながらまた上履きズリズリしつつぽやぽや帰っていくイケメン。ていうか油断って何!!!!!試験に油断とかねえから!!!!

 

 

第2位 マリウス葉くん

そりゃあね!!!!古典なんてね!!!!わかるわけないよね!!!!ごめんね!!!!(何故か謝りたくなる)教科書に顔うずめて「むむむむ~~」って眉間に皺寄せるシュミッヒ様。ああああ申し訳ありません、そんなに困らせるなんて死んで詫びを!!!!「ねえ、○○ちゃん。これわかんなぃ…」って泣きそうなか細い声で呟くから、こっちまで泣きそうになる。ちなみに帰国子女だからかはわからないけれどシュミッヒ様は教師でもちゃん付けで呼ぶ。彼だから許されている。「何で昔のことばを勉強しなきゃなのかなあ?ボクは今のことばも勉強中なのに…」って終始シュンとして悲しそう。「でも、昔の言葉があって今の言葉があるから、今の言葉の基礎だから、もしかしたらもっともっと今の言葉も深く理解できるかもよ?」そう言うと彼はそっと顔を上げてパァッと笑顔になる。ついでに世界も明るくなる。天使かな?神様かな???どっちでもいいけど眩しくて目が潰れそうです。。。「○○ちゃんありがとう!ボク頑張るね!!」その笑顔は思わず合掌して拝みたくなるやつです、ありがとうございます。そんなふたりっきりの補習の様子を藤ヶ谷先生が廊下からジッと覗いていたりする。嫉妬かよ!!!怖いわ!!!!!

 

 

 

第1位 小瀧望くん

はいそうです、自担です、出来レースです。(断言)

教室に先についたのは私、5分後にふらっと現れる彼。「あ、先生ごめんな?待った?」とまるでデートの待ち合わせしていた彼氏のような台詞で登場。「小瀧くん、現在完了進行形が苦手みたいだから、そこをもう一回おさらいします」「ハーーイ先生!!!お願いします!!!」声がデカイ!!! 板書しながら説明し、ふと彼のほうを振り向くと、教科書は一切見ずにこちらを見ながらニコニコしている。無駄に長い足もプランプランさせている。「先生ってさ、まだ独身なん?」おい傷をえぐるな????「今それ関係ないでしょ?」「関係あるてー、みんなの前ではこんなん聞けへんやん」「みんなの前じゃなくても聞かないで」「もったいないなー、先生可愛いのに。」その言葉にスコーンと手から落ちるチョーク。言われ慣れていない単語には急激に緊張する。「も、もうこの話終わり!続きしますよ。」「あ、もうええよ。そこ本当はわかってるから」「はッ!?」いつのまにやら彼が目の前に立っていて(背もデカイな!!!)突然ズイッと差し出される小テスト、しかも自己採点済み、しかも満点。「・・・!?」「せんせーってさ、放課後は髪の毛おろしてんねや。」耳元で囁かれ、そのままサラリと髪に指を通される。ガチンガチンに固まったまま動けない、情けない。「俺のために時間作ってくれてありがとうね、嬉しかった。また明日。」そのまま、夏の日の風のようにフワリと颯爽に教室から出て行ってしまった。・・・・・あ、あ、あ、あのスケコマシ野郎!!!!!!!(鼻血)

 

 

 

 

以上です。己の性癖をさらけ出しただけでした、本当に申し訳ない。終わります!!!

1ミクロンも真面目ではない舞台「MORSE」感想

※以下、ふざけた感想しか言ってません。あの世界観を大切にしたい方はお願いですから閲覧しないでください。そして叩かないでください。

 

 

 

 

 

舞台「MORSE」大千秋楽から早一週間。

3日ほど続いたモールスロスもひと段落したかなというところ。時間を置いてみて、改めてあの舞台を反芻してみたらば「ちょっと待てよ」と。「あれ?」と。

あの舞台、とんでもないこといっぱいしてんな?と。

思わず文字サイズ変えてしまうほど、よくよく考えたらとんでもないんです。正直、MORSE期間中は、舞台に立つ小瀧くんを小瀧くんだと認識できていませんでした。あの子はオスカーという12歳の少年で、大阪出身の19歳の男の子だとは思えなかった。それほど彼の演技とあの世界観に引き込まれていたということなので、それはきっととても良いことなのだと思います。だからこそ、オスカーという少年にもう会えないことがつらくて。一人の人間が、オスカーという一生懸命に一ヶ月間を生き抜いた少年がもういなくなってしまうということが悲しくて悲しくてたまらなかった。

話を戻します。

大千秋楽を迎えたあの舞台を改めて思い返し、やっと、あれは自担である小瀧望くんがやってのけた偉業なのだなぁと思えるようになりました。

・・・そうか。うん。あれ小瀧くんだったんだなぁ。

 

パンイチでアクリルの箱に入れられ客席に向かって「豚野郎」と罵声を浴びせていたのも、

前髪をひっ掴まれロッカーに叩きつけられ悲しそうな顔で豚の鳴き真似してたのも、

そのあとズボンを脱がされ、お尻を思いっきり叩かれていたのも、

小便を吸い込んだ砂場の砂を無理やり食べさせられていたのも、

食べさせられながら「ごめんなさい!ごめんなさい!」と泣き叫んでいたのも、

大女優に背後から抱きしめられキスをされていたのも、

女性の首筋の匂いをくんくんと嗅いでいたのも、

セクシーなランジェリーの大女優と添い寝していたのも、

体操服を着てツルツルすべすべな太ももを露わにしていたのも、

女の子みたいに裸体にバスタオル巻きつけていたのも、

性的な言葉を投げかけられていたのも、

裸の女性の背中を指でなぞっていたのも、

その女性と同じベッドに入っていたのも、

ガクガクと震え、怯え、涙をボロボロ流し、膝から崩れ落ちていたのも、

頭を押さえつけれ無理やりプールに沈められていたのも、

 

あれ全部小瀧くんだったんだなぁ。

 

・・・・え、性的すぎでは?????

 

これほどまでに自担に対して性的フェティシズムを感じられる舞台があっていいのですか。しかも初主演舞台。そして自担は未成年。いいの?捕まらない?これ合法なの?お縄頂戴しなくていい?これ実は上野オークラ劇場とかで上演すべきやつでは?(よい子は絶対に検索しないでネ!)と思うくらいのフェティシズムフルコース。前菜からデザートまで完璧な流れ。シェフを呼んでいただけるかしら?と劇場スタッフにニッコリ笑いかけるレベル。

個人的にイケメンがわんわん泣いている姿が大好きなのですが(もう危ない)、自担様がボロボロこぼれ落ちる涙を拭うことなく、顔を歪ませて、声を上げながら泣き崩れる姿というのが、もうたまらなくてたまらなくて、それを実際に見ているときは感情移入しまくってるから一緒に悲しい気持ちになって泣いてしまうんですが、あとから思い出すと何かもう体内に秘めていた性的フェティシズムのマグマが萌えのビッグバンを巻き起こすのです。

そもそも、小瀧望くんなんて人類カーストのほぼ最上階級に属しているような人間なのに、下界の人間を見下しながら生きていていい人間なのに、その小瀧くんが「豚」や「クズ」と言われ、蔑まれ、痛めつけられ、それにぐっと耐えているなんて。そんな光景が目の前で繰り広げられているなんて。興奮要素以外の何だと言うのだ。

性的な自担サイコーーーーーー!!!!!!!!!!(大の字)

きっとこんな自担の姿を見れることなんてもう無いんじゃなかろうか。と思うのです。デビュー2年目の秋冬。10代最後の年。こんなに、こんなに、演じ甲斐のある難しい役柄を、そしてそれを見ているちょっと汚れつちまつた大人たちが頭を抱えるようなシーンの数々を、小瀧望くんに与えてくれたすべての万物に感謝します。

もし万が一、私が小瀧くん担当ではなく、他のジャニーズWESTメンバーの誰かの担当だったと仮定して、その目線でこの舞台の内容を知ったとしたら、死ぬほど羨ましいなと思うのです。だって、自担が、暴力を振るわれ、裸になり、泣き、わめくなんて、こんなことあります?絶対に見たいじゃないですか!そんな自担見たいに決まってるじゃないですか!それが現実に起こったんですよ!タレント本人からしてもこんな役柄が来るなんてそうそうないことかと思います。本当に、本当に、この試練を与えてもらえてよかった。

ともかく、こんな素敵な舞台の主演を背負わせてもらった小瀧くんはきっと幸せ者だし、それを見守れた我々ファンも幸せ者だなあと思うのです。

 

……最後に、言い訳をさせてください。

今吐き出した感想、決して上演中に思っていたわけではないです!!!!!上演中、何ならMORSEが行われていた1ヶ月間、こんなこと考えたことなかったんです!!!!終わってしまってから、改めて反芻して、ふつふつと湧き上がってきたドロドロのダークマターだということだけご理解ください。こんな私でも、ちゃーんと純粋な気持ちでMORSEと向き合っていたんですから!信じてー!(;;)

 

ということで、小瀧座長、本当に1ヶ月間お疲れ様でした。小瀧くんの仕事が認められ、また素敵なオファーが来ることを信じて待っています。

また、新しい小瀧くんを見せて欲しいです。楽しみにしています。

 

 

思っていることの3分の1くらいしか吐き出せてないので誰か私とお酒飲みながらMORSE語り合ってください。

 

中間淳太ソロ曲「TAMER」の歌詞を和訳しただけ

どうもこんばんは、皆様もすっかりTAMER様の虜ですか?気づけばTAMER様の檻の中にいましたか?安心してください、私もです。

ということで中間淳太作詞の最新ソロ曲「TAMER」の辛抱たまらんほどに最高な歌詞を勝手に和訳していきます。(好きなように言い回しを変えてます、あしからず。)

 

 

燃えるFire ring (炎の輪) 唸る Something roars (誰かの咆哮)

The beast looks crazy in my amazing show

(猛獣は、ボクの素敵なショーでオカシクなってるみたいだ)

早くおいでGirl ここはWonderland

Now forget all and let me drive your mind, babe

(さぁ、全てを忘れて、キミの心を操らせてよ かわいこちゃん)

甘くOpen your heart(心を開いて) 徐々にLose control(コントロールできなくなるでしょ)

とまらないHeartbeat(鼓動) まだ欲しいの?NO...(ダメだよ…)

You'd better to start running(そろそろ逃げ出したほうがいいんじゃない?)

Cuz I (だってボクは)このままじゃ心からキミをKill(殺しちゃうよ?)

 

Hey bro, time to hunt! (さあさあ、狩りの時間だ!)

またひとりCame up to our show tonight (今夜もボクらのショーにやって来たよ)

狙え 全て捕らえろ 出来た子には褒美をGive ya!!(あげよう)

Hey girl, time to fall!(お嬢さん、堕ちる時間だよ!)

抜け出せぬ檻の中へTonight

Don't be scared, Come here...(怖がらないで こっちへおいでよ)

Cuz I'm your TAMER (ボクはキミの調教師なんだから)

 

照らすHot spot lights(熱いスポットライト) 踊るClouds of dust(砂ぼこり)

The audience looks crazy in my amazing show

(観客も、ボクの素敵なショーでオカシクなってるようだね)

 

魅了するMy beasts(ボクの獣たち) 弄ぶYellow whip(黄色の鞭)

Don't forget, I run a tight ship, so beware good girl

(忘れないで、ボクの躾は厳しいよ?気をつけてね、いい子ちゃん。)

 

甘くOpen your heart(心を開いて) 徐々にLose control(コントロールできなくなるでしょ)

とまらないHeartbeat(鼓動) まだ欲しいの?NO...(ダメだよ…)

You'd better to start running(そろそろ逃げ出したほうがいいんじゃない?)

Cuz You (だってキミは)このままじゃ心までボクのSlave(奴隷だよ?)

 

Hey bro, time to hunt! (さあさあ、狩りの時間だ!)

またひとりCame up to our show tonight (今夜もボクらのショーにやって来たよ)

掴め 二度と離すな 出来た子には褒美をGive ya!!(あげよう)

Hey girl, time to fall!(お嬢さん、堕ちる時間だよ!)

ボクの支配する檻へTonight

Don't you know? You're mine...(知らないの?キミはボクのものだ)

Can't escape (逃げるなんて出来ないから。)

 

Say your prayers!!(祈りを捧げろ!)

 

(中略)

 

底なしの闇へ

I'm gonna take it all into my world tonight

(今夜、ボクの世界へ 全部全部 連れてってあげる)

 

Hey bro, time to hunt! (さあさあ、狩りの時間だ!)

またひとりCame up to our show tonight (今夜もボクらのショーにやって来たね)

狙え 全て捕らえろ 出来た子には褒美をGive ya!!(あげよう)

Hey girl, time to fall!(お嬢さん、堕ちる時間だよ!)

抜け出せぬ檻の中へTonight

Don't be scared, Come here...(怖がらないで こっちへおいでよ)

Cuz I'm your TAMER (ボクはキミの調教師なんだから)

 

Don't you know? You're mine...(知らないの?キミはボクのものだよ)

Can't escape (逃げるなんて出来ないから。)

 

TAMER

 

 

 

TAMER様から逃げるなんて!!!そんなことあるわけ!!!!お仕置きも、ご褒美も、よだれ垂らしてお待ちしております!!!!!さあ!!!!皆の衆!!!!

TAMER様に祈りを捧げろ!!!!!!!(鼻血)

 

強火TAMER担として生きていく人生が決まりました。ありがとうございます。

ここまで読んでくださった皆様も、ありがとうございます。

我々はいつまでもTAMER様の檻の中に。

 

 

 

徒然なるままに舞台MORSE観劇メモ

※以下、ネタバレしてます。ご注意ください。

 

 

 

東京グローブ座は私の好きな劇場のひとつです。まるでおとぎ話に出てくるようなこぢんまりとした可愛い劇場。そこで小瀧望くんの主演舞台「MORSE」が行われていました。

私は数回グローブ座にお邪魔しましたが、初回観劇時は原作も映画もネタバレも見ずに、単身乗り込みました。事前知識も、先入観もなく、彼が一生懸命こちらへ届けようとしてくれるものを、形を変えずそのまま受け取りたかった。

そこで見て、感じて、疑問に思ったことと、自己解釈を勝手に綴ろうと思います。

 

※原作を読んでおりません。的はずれな意見もあるかと思いますが、個人的な感想ですのでスルーしていただければ幸いです。

 

 

 

 

・冒頭のシーンについて

初めて観たときは度肝を抜かれた冒頭。家庭からも学校からも友人からも隔絶された少年が、その身を守るものすら何も纏わず、救いを求めてひっそりと「SOS」のモールス信号を送る。というシーン。

けれど、助けて欲しいと訴えているにもかかわらず、こちらに(外に)投げかける言葉は「何見てんだよ、豚、豚、豚野郎。」

その後、自分を呼ぶ母親の声にも答えることなく、耳を塞ぎます。

そこから出して欲しいのか、それとも敵のいないそのガラスの箱の中に閉じこもっていたいのか。開始直後1分間ほどのこのシーンで、あらゆる選択肢に苦悩している、そしてこれからさらに苦悩することになるオスカーを描いているんだなぁと解釈しました。一気に物語に引き込まれる圧巻のオープニングです。

 

 

・オスカーの純粋さ

オスカーはひたすらに純粋です。普通だったら疑問に持つ事柄に対して、何の疑問も持たずに納得して受け入れてしまう。

「寒くないの?」「寒いってどんな感じか忘れたんだと思う。」「ふーん。」

「私が女の子じゃなくても好きでいてくれる?」「うん、好きなんじゃないかな。」

「子供でも大人でも、男でも女でもない、何者でもない。」「そっか。」

この会話だけ見ると、オスカーはちょっとお馬鹿なんじゃないかと思うほど、全部納得しちゃいます。でもそれはエリに関することだけ。

母親に対して、「ママは正しいことを教えてくれない」とはっきり言い放ちます。母親の言うことは正しくないと理解している。彼にとって何が正しいのか、何が間違っているのか、ちゃんと彼の中に線引きがあるようです。エリの言うことは「正」で、ママの言うことは「誤」、なのかな。そう思うと、このお話の邦題「LET THE RIGHT ONE IN」にもつながってくる。「正しいものを迎え入れる」。「入っていいよ」とエリを迎え入れるオスカー。だって、エリは「正しいもの」だから。

 

 

・「バイバイ」

オスカーにとって「バイバイ」という挨拶は特別なのかなぁと思わずにいられません。エリに言われた「バイバイ」も、噛み締めるように受け止め、そして嬉しそうに「バイバイ」と返す。ミッケと二人で話したあとも、「バイバイ」と言われて、嬉しそうに「バイバイ」と呟く。「バイバイ」は別れの言葉だけれど、「また明日」のニュアンスが含まれているから嬉しいのかな?友達の証みたいなものだと思っているのかなあと勝手に思っています。

 

 

・オスカーは匂いに敏感?

オスカーはやたらと匂いの表現が細かいです。「昔飼ってた犬のブルーノの毛が濡れたときみたいな匂い」「怪我して巻いた包帯が膿でぐっちゃぐちゃになったみたいな匂い」。12歳の少年にしては表現が豊か。「なんかくさい!」でいいだろうに。そしてオスカーはよく匂いを嗅ぎます。お菓子もくんくん。ママが出してくれた料理もくんくん。ラストシーンの服を着せてもらったあとも、その服をくんくん。ネットで調べた情報に過ぎませんが、匂いに敏感な人というのは情動感受性が高く、ストレスを感じやすいらしいです。感受性が豊かで、薄いガラスのように脆く儚いオスカーを思うと、納得してしまいました。

ところで、あの服は誰のものなんでしょうか。ホーカンのかと思ったりしたけれど、オスカーとホーカンはほとんど交わらないので、匂いを嗅いで何かを感じるというあの演技はしっくりこない。ただ単に、男の人の匂いがしたから「ん?」って顔をしてるだけなのかなぁ。

 

 

 

・母親とのラストシーン

母親との最後の会話をするシーン。いろんな意味が含まれていそうで、それが何なのかイマイチ見えてこない難しいシーンです。(私の理解力がないだけですが…)

このシーンを通して、オスカーが大人になろうとしてることを示唆しているのかなぁと思ったりもしました。オスカーはここで、母親にいくつかの質問をします。「パパとママはどこで出会ったの?」「初めてキスした場所は?」、それに対し母親は何だか恥ずかしそうに笑いながら答えます。ところが次の質問「上手くいかないかもと思ったのはいつ?」これに対して母親の顔色は急激に曇ります。手も震えだし、ただならぬ空気。そして一言「覚えてないよ。オスカー。」

オスカーはすぐに自分の質問がよくなかったと察します。なので話題を変える。12歳の少年が母親の精神的な異変に即座に気づき、気を逸らそうとします。

その後、母親から「パパと住むのかママと住むのか、好きな方を選べばいい」と言われ、「どちらとも住まないよ。」と答えます。繰り返しますが、12歳の少年です。どちらとも住まないという選択肢はないと母親から一蹴されますが、オスカーの目には迷いはない。完全に母親との決別を覚悟しているように見えます。

オスカーは「あんたの好物」だと言われて差し出された料理を食べません。テーブルに置かれた料理を見て、すぐに怪訝な顔をするのです。恐らくですが、その料理はオスカーの好物ではない。アルコール中毒で、精神的にも不安定な母親はもう彼の好物も覚えてないのでしょう。だけどオスカーは「これ僕の好物じゃないよ」とは言いません。「これ僕の好物だったっけ。もうよく覚えてないや。」母親が忘れたのではなく、自分が忘れたのだと言うのです。母親を否定するようなことは言いませんでした。

ちなみにこのシーンの前の母親との二人のシーンでは、オスカーは母親に「クソ女」と吐き捨てています。でもきっとあれは本心じゃない。本当はオスカーも母親を傷つけるようなことは言いたくないはずです。だから最後は、傷つけるようなことは言わなかった。

いつのまにか寝てしまった母親に気づき、オスカーはそっと毛布をかけ、手を握り、頭を撫でます。自分がされたことを同じように母親にしているんです。大人と同じことをするオスカー。大人になりたい、母親という檻から抜け出して自由になりたい。

このシーンでは終始、時計の秒針の音が鳴っています。「時間が進んでいる」という描写が色濃くされている。時間が進むにつれ、オスカーがどんどん大人になっていく。そんな意味で捉えました。何となく物悲しく、心臓をえぐられるシーンです。個人的にとても好きなシーンでもあります。

 

 

・なぜミッケにナイフを渡したのか

オスカーはなぜミッケにナイフを渡してしまったんでしょう。元は親友だったとはいえ、今はヨンニとともに自分をいじめてくる存在なのに。ナイフを渡してしまうシーンの直前、エリとの別れのシーンがあります。母親との別れ、エリとの別れを経て、もう何も残っていないオスカーのところへミッケがやってきます。ミッケは本当はオスカーと仲良しに戻りたい。だから、ここで親しく話すことにミッケ自身も何の企みもなく、純粋な気持ちだったと思います。オスカーもついつい嬉しくなっちゃったんでしょう。それまで、自分を守るために肌身離さず持っていたナイフをミッケに渡してしまいます。「もうこれは必要ない」という意思で、親友に手渡したのかなぁと思います。トレーニングに何故出てこないのかというミッケの問いに、「自分はもう、充分鍛えられたのであります!」と答えるところを見ても、もう自分は今までとは違う、強くなったと自負していたんでしょう。だけど、結局そのナイフはオスカー自身に向けられることになる。母親も、エリも失ったあとに、とどめのように親友からも裏切られる。何故ここまでオスカーは苦しめられないといけないのか、と、プールのシーンでは見てるこちらが息ができなくなるほど、くるしくてくるしくて、悲しかったです。

 

 

・「良い旅を」

家も、学校での居場所も失い、自分に唯一優しくしてくれていたお菓子やさんという居場所も自ら失ったオスカー。ホーカンという生きる術を失ったエリ。何もかもを失くした二人が電車で旅に出る。そこへ車掌さんが一言「良い旅を。」

二人の旅の行く末が如何なるものなのか、私にはわかりません。ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、誰にもわかりません。だけど、二人がずっとずっと二人で静かにモールス信号を送り合い、慈しみ合い、笑い合うことを願わずにはいられない。

二人の未来へ向けるはなむけの言葉「良い旅を。」

それに笑顔で答えるオスカーの「ありがとうございます。」

最高の、最後の台詞だと思います。

眩しい光の先を、真っ直ぐに見据えるオスカーの瞳。このラストシーン、涙が溢れてもうどうしようもない。どうか、どうか、これからの二人に幸多からんことを。

 

 

 

 

・「ぼくのともだちになってくれない?」

この舞台の制作が発表され、公式サイトが出来たときから、そこにポツンと書かれていた言葉「ぼくのともだちになってくれない?」

この台詞、実際の舞台では一度も出てきません。それどころか、エリとの出会いのシーンでは「あなたとは友達になれない」「僕が君と友達になりたがってると思ったの?バカだね」なんて会話が行われます。真逆じゃないか。どういうことだ。

うん、きっと、あれはオスカーの本心なんだろう。きっとオスカーはエリと出会ったときから、そう思ってたんだろう。

オスカーは、決してエリ本人にも言わなかった本心を、誰よりも先にわたしたちに聞かせてくれたんだなぁ。そう思うと、オスカーが愛しくて愛しくて、たまらなくなるのです。

 

 

 

東京グローブ座での公演は本日12月6日で千秋楽を迎えました。本当に本当に、あの会場だからこそ、あのMORSEという世界は生まれたんだと思う。

大阪でもきっと、また違う素敵な世界を生み出してくれると思います。ひとまず、東京公演、本当にお疲れ様でした。

さようなら、グローブ座のオスカー。大好きでした。

シアターBRAVA!のオスカーもきっと大好き。早く会いたいです。