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さよならレストインピース

だいたいジャニーズWESTのこと

舞台「ブラッドブラザース」を見て(ネタバレ有)

3月7日〜3月8日で舞台「ブラッドブラザース」を観劇しに大阪松竹座へお邪魔いたしました。

噂はかねがね聞いておりましたが本当に本当に素晴らしいミュージカルでした。ただし私の残念な脳みそでは「あそこのシーンはこういうことを示唆していて・・」とか「あれはこれの隠喩では・・」とかいう考察なんてものはできません。けれど、あの空間にいて感じたことをちゃんと書き記しておかないといけない気がして。このまま風化して私の中から消えてしまうのはあまりにももったいない気がして。ただの感想にすぎませんが、ちょっとだけ記録しておきます。

主にストーリーに触れていきますので、ネタバレ回避中の方はご注意ください。

 

 

今回私は3回観劇させていただきました。一回目を観たあと、ミッキーとエディは、どうしたって幸せになれない運命だったんじゃないかと思いました。二人がお腹の中にいる段階で、ジョンストン夫人とライオンズ夫人は契約を交わしてしまった。生まれたあとの人生をあのときすでに運命づけられたのだと思ったのです。ただし、もしあの契約がなされなかったとしても、二人ともジョンストン夫人の子供として育てられたとしても、結局は児童福祉施設の手によって引き離された可能性が高い。つまり、どっちにしろあの二人は生まれながらにして不幸の双子だったんだと思いました。

しかし、3回目を観劇した際、運良く表情がとても見やすい席で、ラストシーンの演者の表情を見てその考えは覆りました。とても幸せそうな顔をしていた。残念ながら真ん中よりも上手側だったので神山くんの表情しか見えなかったのですが、とても安らかに目を閉じていたんです。ああ、きっとこの双子は、こうなることこそ幸せだったのかなあ、と、思い直しました。だから、悲しい結末に変わりはないけれど、終わったあとに嫌な感情は一切残らなかった。

 

ジョンストン夫人は50ポンドというお金でエディと引き離されました。そして、ミッキーは50ポンドのために刑務所に入れられた。二人共、50ポンドに人生を狂わされたのがとても皮肉。それから、お金を渡す→一度受け取るが投げつけて返す→お金を拾う、という行為を親同士でも子同士でも行われていたのが印象的です。

 

エディとミッキーが本当は双子だと明かされるシーン。エディに注目していると、すべてを悟ったような表情をしていました。なぜ母は住む場所にこだわっていたのか、なぜミッキーと遊んではいけないと言われ続けていたのか、過去のあらゆる出来事を思い出し、それがすべて繋がったような。それが彼にとって嬉しかったのか、ショックだったのかはわかりません。対してミッキーは、まるで絶望したような真っ黒な目から、一筋涙を流し、自分の辿ってきた運命を恨みながら死んでいった。あの時、大好きな母ちゃんを「お前」と呼び、怨恨の目で睨みつけていたのがとてもとても悲しかったです。

その直後、二人は自分たちが双子だと知った上で死んでいった。母親のお腹にいる胎児の格好で、二人手を取り合って。上手く言葉にできませんが、きっとあれが最良の結末だったんだろうなと思います。少なくともエディはとても安らかな顔をしていたので、そう思いたいです。

 

ひとつだけわからないのが、何故ミッキーはエディを撃ってしまったのか。ミッキーはエディを撃つ気はなかったと思います。だってあの銃に弾が入ってるかどうかすら知らなかったのだから。脅かすつもりはあったかもしれないけれど。それに、あの時ミッキーは母親の方を見ていた。「どうして俺を渡さなかった。そうしたら、俺がこいつだったかも知れないのに」と訴えながら、銃でエディを指した瞬間に発砲。狙ったとは思えないしタイミングが唐突すぎる。暴発だったのかとも思いましたがそれだと何となく後味が悪い。さっきから運命論ばかりになっていますが、きっとあの瞬間こそが二人が生まれたときに神様が設定した「最期」だったのだろう、と自分を納得させました。ここの解釈はいろんな人の考えを見てみたいなあ。

 

ミュージカルなので素晴らしい音楽がたくさん堪能できるのですが、辛いとか悲しい場面の音楽こそ明るいメロディーの曲だったのが印象に残ってます。解雇通達されて失業手当に並ぶときとか、ミッキーが刑務所に入れられてどんどん落ちていくシーンを歌っている曲もメロディは明るい。だから、あまり気持ちが暗くならずに済んだのかなあ、なんて思います。

 

せっかくなので照史くんと神ちゃんにも触れておきます。幼少期の二人がとっても可愛くて、7歳の男の子感が何の違和感もなく伝わってくるのが本当に凄い…!ジャニーズWESTの中でも声に魅力のある二人なので、二人のいろんな声色が堪能できるのも魅力の一つでした。

14歳のミッキーの登場シーンがかっこよすぎて、声を抑えるのに必死でした…。ていうか観客も抑えきれてなかったけど!8日の昼の部なんてあそこで「フゥッ!↑」って声上がってたし(笑)

神ちゃんの歌声をあそこまで堪能できる舞台が今まであったでしょうか。エディがリンダに向けて歌う愛の歌がとにかく素晴らしくて、これはもう該当担以外も絶対に見たほうがいい!彼の歌唱力、表現力、声の伸び、、、もう、あの、とにかく見て!!!(笑)

二人の演技力が高いことなんてわかっていたけれど、この舞台できっとさらに磨かれただろうなと思います。二人共「無言の演技」がすごい。照史くん、うつ病の薬を飲んだ瞬間に、スっと目から生気が無くなるんです。凄かった。怖いと思うほど。それとエディとリンダの密会を目にしてしまい、その後銃を手にした瞬間、あれは本当に「殺人者」の目をしてました。とにかく照史くんの目の演技が半端じゃない。

神ちゃんは、銃を持ったミッキーが演説中に乱入してきたときも、いつもと変わらず「やあ、ミッキー」と挨拶をし、いつものようにニコニコしていました。ミッキーが自分に銃口を向けているのに、ずっと微笑んでる。あのシーンから涙が溢れて止まりませんでした。どんな状況だろうと、エディにとっては、目の前にいるのが大好きなミッキーであることに変わりないんだなあと。

 

つらつら書き続けたら終わらなそうなのでもうやめておきます。終始、支離滅裂な文章でごめんなさい。

きっと見るたびに違った見方が出来る舞台だから、もっともっと見たかった。でも私の中で最高の千秋楽を迎えたのでもう欲は出しません。照史くんと神山くん。この二人にしか出来ない舞台だったと思います。最高の時間を本当にありがとうございました。千秋楽まで怪我なく、楽しく、あの空間があの場所に在り続けますように。